朱子織とは、織物の三原組織の中の一つになりまして、英語では「サテン」と呼ばれているものです。
織り方の種類の呼び名で、朱子織の他には平織りと綾織りといった3つが基本的な織り方の種類となっています。
語源についてみていきますと、中国の地名や港であるなど諸説あるようです。 朱子織の発祥は中国の絹織物と言われていて、その後イタリアに渡ってヨーロッパで人気が広まることになり、その間に「サテン」という呼び名になっていったと言うのです。
それから、最初に日本に入ってきたところは京都と伝えられており次第に国内に広まっていったようです。
三原組織の中でも朱子織は、なめらかですべりが良い手触り感があるものでして、光沢や高級な感じを受ける織物になります。
この、なめらかさやすべりの良さであったり、光沢や高級な感じが表現されているのは、表面に浮いている糸の部分が他の織物に比べて多いからと言えます。
糸を4本浮かせた生地は5枚朱子と呼ばれ、糸を7本浮かせた生地は8枚朱子と呼ばれていまして、5枚朱子よりも8枚朱子の方がより光沢が増すことになります。 三原組織の一つである朱子織についてお伝えしていきましたので、参考になさってください。