暖簾を作る際、文字は無償のPCフォントで本当に良い?
暖簾を作る際お客様に「のれんの文字はパソコンフォントでいい。」
といったお話よくあります。
もちろん商業書道のようなプロにお願いするとオリジナルのものの
費用がかさむという気持ちはわかります。
でも本当に無償のフォントでいいの?と思うのです。
のれんは非常に後回しにされやすく、お客様にもオープン前になってから
慌てて短納期で依頼がある事も少なくないのですが、
一方で『お店の顔』とも言われています。
僕らとしてはお店の顔を後回しにするの?コスト削減するの?というたまに思ってしまう愚痴は心の中に置いておきます。
暖簾に入れる文字を看板代わりにブランドイメージに使われるなんてこともよくあります。
デザイナーでもない私がただ単純にお客様の要望を聞き、デザイナーとの懸け橋の仕事をし、
通常の人が一生見る暖簾の総数を1か月あたりでみちゃう私が(※これ私の妄言です)思うことは、
デザインってのはシンプルであっても、ちょっとした空間を作ったり線を微妙なバランスで整えたり、
伸ばしたりすることで大きく印象が変わるものだという事です。
良いデザインというのは本当にシンプルでいらないものが何もないようなものだと思います。
文字自体の曲線、はねたりはらったり、きちんととめたり、絶妙なバランスの配置や余白。
シンプルでいて、研ぎ澄まされた文字。それが非常に大切だと思います。
その絶妙なバランスの文字が手軽に表現できるがモリサワフォントだと私は思います。
モリサワフォントはプロのデザイナーに愛されているだけあって、デザインが素晴らしいのは当然ですが、
印象づけしやすいところや読みやすいところもすごいと思います。
当社デザイナーに聞いたところ、配置デザイン等の仕事をする際にあるとなしではデザインの巾が大きく
異なってくるとのことです。
当社の本業はすべて引き立て役の商品ばかりなのでスポットライトは決してあたらなくても
それがあるとないでは全体的なまとまりが大きく異なるというところで
フォントも同じような役割を果たしているのかもしません。
モリサワフォントの難点があるとすればライセンス料くらいですね。
きちんとしたフォントを提案されている会社だからこその話ですが、
こちらは当たり前の話ですね。きちんとしたものを提案するには費用がかかるということです。
お店の前にある自分の屋号を入れる際にありふれたPCフォントで本当に良いのですか?
看板代わりになるのれんであればその名前がわかりやすく 読みやすく デザイン性も
優れている方が良いと私は思います。
京都のれん株式会社ではモリサワフォントでの暖簾製作可能です。
文字配置デザイン等のお仕事で大抵はこっそりと使っております(笑)